古着の独特なにおい、自宅で落とせます

 

普段は手が届かない憧れのハイブランドやデザイナーズブランドをリーズナブルに買うことができるヴィンテージショップや古着屋さん。目的がなくフラッと立ち寄ると、今は手に入れることができない貴重なアイテムや人と被らない斬新なコーディネートが浮かんだり、洋服好きにはとても心弾む場所ですよね。

古着屋さんに足を踏み入れたときのふわっとにおう独特な香り。あの香り苦手な方も多いのでは？古着屋で出会ったお気に入りの一着を連れて帰り、自宅でワクワクしながら試着するとやはりにおう。せっかくのお気に入りなのに、デートまでにクリーニングは間に合わないし、着ていけないなあと諦めてはいませんか？

今回はそんな方必見！古着の独特のあの香りを自宅で落とす方法をご紹介します。

 

においの原因

古着特有のにおいの原因は一つではなく、以下のような複数のにおいが混ざって独特な強いにおいになっています。

 

汗や皮脂、体臭

前の持ち主が使用していた際に汗や皮脂が沈着していたり、体臭が染み付いてしまうことがあります。また、店頭販売の古着は不特定多数の方の手に触れたり、試着により汚れやにおいが付着していき独特なにおいをハッスル原因の一つと考えられます。

 

防虫剤のにおい

古着を輸送する際や倉庫で保管する際に、虫食いなどによる劣化を防ぐために防虫剤を使用するケースは多いです。パラジクロロベンゼンやナフタリンといった防虫成分が衣類に残留し、ツンとした強い香りがついてしまうことがあります。

 

石油系溶剤

販売前の古着の多くは品質を保つためにまとめてクリーニングに出されています。デリケートな衣類に対して使われる石油系溶剤のにおいが残り、他のにおいと混ざって独特なにおいとなっていることがあります。

 

湿気による雑菌の繁殖

生乾きのようなにおいの多くは雑菌の繁殖が考えられます。汗や皮脂、埃などが残ったまま湿気が多い環境での保管が続くと雑菌が繁殖し、繊維の奥まで染み込んでしまいなかなか落ちない頑固なにおいとなります。

 

自宅でできるにおいの落とし方

 

まずは自宅の洗濯機で洗ってみる

洗濯機は汗や皮脂、埃を洗浄する一般的な方法ですが、購入した古着に付着した汚れやにおいを取り除く自宅でできる最も簡単な方ほと言えます。使い慣れた洗剤や柔軟剤の香り、洗濯槽内のにおいが移り気になるにおいが緩和することがあります。一度ではなく、着用毎に繰り返し洗濯を繰り返すことで徐々ににおいが薄れていくことがあります。

 

酸素系漂白剤でつけ置きする

通常の洗濯では落ちなかった頑固なにおいには酸素系の漂白剤のつけ置きを試しましょう。体温程度のお湯に15分から30分、頑固な汚れやにおいの場合は1時間程行うことでより高い効果が期待できます。つけ置き後はいつも通り洗濯をします。酸素系ではなく塩素系の漂白剤を使用すると、色落ちや劣化のリスクが高いので注意しましょう。

 

クエン酸や重曹でつけ置きをする

クエン酸や重曹は汚れおちに強いイメージで掃除に使われることが多いですが、衣類のにおい落ちにも効果的です。酸素系漂白剤と同様のつけ置き方法で大丈夫です。特に重曹は弱酸性なので時間が経って酸化した汗や皮脂を分解することができます。ただし、色落ちリスクがあるため、濃い色の衣類は避けるなど、使用する衣類の選択には注意が必要です。

 

天日干しする

上記の選択方法を試した後は天日干しが効果的です。雑菌が繁殖する前に乾くため、生乾きのニオイ対策になります。また、紫外線には殺菌効果があり、においの原因となっている 菌を減らし消臭効果が期待できます。 この方法は洗っていない古着にも有効で、湿気を飛ばすことで独特なにおいを抑えることができます。

 

においで、諦めないで

 

せっかくみつけたお気に入りの服。においのせいで着るのを諦めてしまうのはもったいないですよね。どうせ無理と諦めず、まずはご自分でできる対策を試してみてはいかがでしょうか。残念ながら衣類の素材によっては、今回紹介した方法で対応できないものもあります。思い切ってプロのクリーニングに頼ってみてください。お手入れをすることでより愛着が湧き、お気に入りの一枚を着て出かける時の幸福感も高まるものです。ぜひ試してみてくださいね。