再燃した古着人気

 

SNSネイティブのZ世代に人気を誇る古着。カジュアルブランドを中心として構成されていたショッピングモールの中に、ファストファッション業界が参入してきたと思えば、最近では次々と古着屋が出店されている傾向にあります。ファッションに興味を持つ世代に古着が注目されている証拠ではないでしょうか。

ここでいう古着の意味は、自分以外の誰か新品ではない衣服「中古」というより、長い月日を経ても価値が残る年代物「ヴィンテージ」を指します。

「中古」のイメージが先行して、なんとなく古着に抵抗があるという声も少なくない中、一度取り入れてみるとその魅力に虜になる人がほとんど。まさにSNS時代とも言える現在、意識して見てみると参考にしている友人やインフルエンサー、憧れのあの人が身につけている、おしゃれなスタイリングは古着で成り立っていることに気が付きます。

 

なぜ、今古着ブームが起きているのか。

 

サスティナブルな思考

 

 

トレンドとしてサスティナブル製品への購買意欲が高まっているようで、環境への負担を減らしていくための身近なSDGsの取り組みとして、ファッションにサスティナブルな古着を取り入れる。安くていいものよりも、環境に良くて特別なものに惹かれる。そんな傾向にあるようです。古着にある衣服の寿命を伸ばす、変わらない魅力を引き継ぐ心地よさこそがサスティナブルな思考にハマるのかもしれません。

 

憧れの人を真似て理想の自己のイメージに近づく

 

 

美容室で写真をながら「この髪型になりたいです。」という人の本心は「この人になりたいです。」だったりします。

若者に人気のある菅田将暉さんやKing Gnuさん、在原みゆきさんは古着を粋に着こなし、憧れの対象すなわち真似したい理想の人として古着ブームの火付け役ともいえます。

 

取り入れやすい、憧れのブランドにも手が届く

 

 

雑誌や地上波よりもSNSがメインの情報収集手段として確立さてつつある今の時代、TikTokやYouTubeで芸能人やインフルエンサーから、必要な情報だけを効率よく入手しやすいです。衣装で番組に出演するのが当たり前だった一昔前と打って変わり、自身の購入品やお気に入りのヴィンテージショップを気軽に紹介する有名人も多いです。憧れの人が持っているあのハイブランドのカバンやコートが、ヴィンテージショップなら手に取りやすく、より自分のファッションにも取り入れやすいと感じる方が多いのかもしれません。

 

新品にはないフェード感で個性を表現

 

 

 

ヴィンテージといえば、希少性も魅力のひとつ。ファストファッションとは違って、人と被らない特別感があります。また、ヴィンテージ特有のフェード感の差で、例え同じアイテムであっても違った個性を表現できます。特に革製品やデニムなどは「育てる」といわれるように、使えば使うほどに自分だけの味を出す楽しみも。

 

古着を楽しもう

 

古着が注目されている今、ご自分のスタイルに取り入れてみようと思った方も多いのでは。古着初心者さんは、いきなり実店舗さんに出向くのに勇気がいるかもしれません。そんな方にはオンラインショップをパトロールするのもあり。現在では、実際の着用画像や参考コーディネート、サイズを詳細に記載しているオンラインショップが増えて、イメージ通りもお買い物ができるようになってきています。是非、ご自分のスタイルに古着を取り入れておしゃれを楽しんでみてください。