虫食いを予防する洋服の保管方法
大切な洋服を虫食いから守る
古着好きは自由で斬新なスタイリングをするために、洋服をたくさん持っている方が多いですよね。すると、一つ一つの洋服の出番は必然的に少なくなり、長い間着ない服が増えていきます。全てお気に入りの服なのに、やっと出番がきた時に虫食いが!なんてことは避けたいですよね。
今回は長期間洋服を保管する際に虫食いを予防するために、気をつけるべきことをまとめました。
虫食いされやすい素材
洋服の中でも特に虫食いされやすい素材とそうでない素材があります。洋服を食べる虫が最も好む素材は動物性繊維です。ウールや絹などが挙げられます。これらは高級な素材のため虫食いされたらかなりショックですよね。また、木材再生繊維や植物繊維も虫食いリスクが高いです。具体的には綿やレーヨン、木綿や麻などが挙げられます。その反面、ナイロン、ポリエステル繊維といった化学繊維は、石油が原料であり虫が消化できないので、被害に遭うことがありません。
虫食い対策
衣類の汚れや埃はしっかり落とす
洋服を長期間保管する前の洗濯は、いつも通りでは足りないことも。洗濯機での洗浄は手っ取り早いですが、実は洗濯槽に繁殖している菌を洋服に移しかねません。衣替えなどの長期間保管する前の洋服のお手入れ時には、まずは洗濯槽の掃除を行なってから。洗濯前に落とせる汚れを取り除くために、ブラッシングを行なっておくのも効果的です。とにかく汚れや埃、菌をできるだけ取り除くことが大切です。
湿気を避ける
衣類害虫は湿気を好みます。湿気が溜まりやすい環境での保管は避けましょう。
・洗濯後の乾燥が不十分なまま
・部屋(保管場所)の湿度が60%を超えている
・洋服を縦積みした状態で長期保管
上記に挙げた状態は虫食いリスクが上がります。まずは洋服をしっかり乾燥させること。そして保管場所の湿度を上げないこと。この二つが重要です。衣替えの季節である6月は梅雨時期で雨が多くじめじめしているため、自然乾燥では不十分なケースが多いです。浴室乾燥や布団乾燥機を使うなどして十分に乾燥させてから、圧縮袋に入れて真空状態で保管すると湿気を避けることができます。
保管前にアイロン掛けを
「アイロン掛けはシワを伸ばすためのもの」ではありません。アイロンによる熱で害虫を駆除することができますし、水分を蒸発させ除湿することもできます。どうせしまうのだからアイロン掛けはしないではなく、虫食い対策のためにも洋服をしまう前にはアイロン掛けをしておくと安心です。
防虫加工や防虫剤に頼る
上記のような保管が難しい衣類や場所もありますよね。また、洋服がたくさんある場合、ご自分での手入れにかなりの手間がかかるなんてことも。そんな時はお洗濯のプロであるクリーニングに頼り、防虫加工をしてもらったり、市販の防虫剤を使用するだけでもリスクが下がります。防虫剤は保管スペースに対して必要量が変わります。クローゼットや保引き出し、保管ケースの容量に対して適切な使用数量を使うように気をつけましょう。
虫食い対策でときめきを何度でも
衣替えの時期になり懐かしい洋服を掘り起こして、ああ、またこれが着れる季節がやってきた。と心ときめく。劣化や虫食い対策をしっかりして、大切な洋服を適切に保管しておくと、久しぶりに手に取った時に初めて手に入れた時の感動を何度も味わうことができますよ。この記事を参考にしっかりとケア、保管をしてみてくださいね。